人たらしとの契約

 

 

 何時もの町に繰り出せたら良かったのだろうが、流石にそれはままならなかった。
なにせ乗合馬車を使う距離だ。そこまで足を延ばしたら、流石に、三成にバレてしまう。
別に幽閉されているわけではないが、かつての住処で心中騒動の標的にされて、そこから保護されている身だ。
親身になって世話をしてくれている相手の善意を堂々と裏切るような真似はしたくない。
せいぜい膝元の城下町で息抜きするくらいで丁度いいとは考える。
 は秀吉と利家を伴って、久々に街中の散策を楽しんだ。
目的があるわけではない。が、自分の足で歩いて町の喧騒を見聞きするだけで、自由に生きているという実感を得る。
過保護に見守られるのも有難いことは有難いが、こうして自由に過ごす時間とて人には必要だ。

「え、あれ? え?! お嬢ちゃんもしかして舞姫さんかい??」

「え? あ、はい」

 かつて踊っていた町でを見ていたらしい。一人の男がに気が付いて駆け寄ってきた。

「いやぁ、最近全くお見掛けしないから、別の町に移動したのかと思ってたが…こっちに来てたんか!」

 彼は千載一遇のチャンスだとばかりに目を輝かせる。

「こっちにもお嬢ちゃんが芸を披露できる舞台があるんだよ! どうだい? 今日これから!」

 コネがあるらしい男はをぐいぐい引っ張る。
困惑するの背後で利家が顔を険しくするも、秀吉は調子よく大げさに笑って見せた。

「ええ話じゃ! わしも是非お目にかかりたい!! どっちじゃ?!」

 男は純粋にの芸のファンだったようで、ぐいぐいとを広場へと誘った。

「え。いや…これ…流石にちょっと大掛かりな舞台なんじゃ…???」

 が経験してきた舞台はせいぜい50人の観客が足を止めれば十分な炉端の舞台だ。
が、男が責任者に掛け合って無理やり捻じ込んだ舞台の広さは、何時もの舞台の倍の倍の大きさで、立見席を入れれば300人は軽く入ってしまうような舞台だった。
しかも客席は露天の為、その気になれば近くの長屋の屋根や二階から出し物を見れてしまう設計だ。

「いや、これ、ちょっと無理だってば! こんなに広い場所でなんて私は…!」

「いやいやいや、大丈夫だって!! あんたの芸なら、これでも小さいくらいだ!!」

 ぐいぐいと舞台裏にを引き込んで、男は言う。

「舞台の上に仕掛けがあって、赤、黄、青の板を踏むと仕掛けが作動してな。
 床が開いたり、紙吹雪が舞ったり、煙が出るんだ。徳川様のお膝元に仕える整備士さんが誂えた最新の舞台だ。
 あんたの舞台もきっと華やぐに違いないよ!」

 「是非、何時もの舞を見せてくれ!」と言い置いて、男はさっさと観客席の最前列に降りて行ってしまった。
ちゃっかり彼の横に藤次郎と犬千代が座っている。藤次郎こと秀吉は、わくわくした目で今か今かと待ちわびているが、犬千代こと利家は、三つ横の席に前田慶次の姿がある事から目頭を押さえている。
恐らく何らかのやりとりがあって慶次にからかわれた後なのだろう。

「まだか〜〜〜!」

 まだ疎らに埋まっただけの観客席を見ると、大きな出し物と出し物の合間の一時を許されたのだろう。
はこの人数なら、なんとか…と、覚悟を決めたように顔を上げた。
軽く気合を入れるように自分の頬を両手て叩いて意識を切り替えた。
 舞台の上へ歩を進めて、床板を確認した。
色の異なる床板を見やれば確かに、幾つかの仕掛けと連動する作りになっているようだった。

「へー。奈落もあるのね、ちゃんとネットもあるみたいだし…今日は流石に使えそうにないけど…
 別の日に上手く使えばいいショーが出来るかもしれないな〜」

 紙吹雪と連動する仕掛けは黄に花札の模様が刻まれ、背景画の切り替えは青、紫、緑の三色だ。
背景画の柄をざっと確認し、赤い板は花火、黒は煙と模様から大体の予測を付けた。

「オッケー。じゃ、久々にやりますか!」

 緞帳係に開演の指示を送れば、緞帳が上がった。

「紳士淑女の皆さま、何方様も準備は宜しいですか?」

 聞きなれぬ枕詞に観客席が静まり返った。

「この度お目にかけますのは、遠い遠い町の、祭りにてお披露目された歌と舞にございます。
 皆様におかれましては、聞きなれぬ音曲となりましょう。
 が、この歌は、神々への感謝と、人の営みを鼓舞する歌となります。
 どうぞ温かいお気持ちでご視聴くださいませ!」

 両手を大きく広げて、観客席の端から端へ視線を向けて口上を述べて一礼する。
それからは徐に身を翻した。
タップの要領で足で床板を打ち鳴らし、拍子をとる。
その拍子に、観客席から手拍子が加わった。
 をこの舞台へ招いたあの常連客を始めとしたファンだ。
それがなんだか嬉しくなって、は久々に満面の笑みを浮かべて振り返った。
 最初、観客席から上がる手拍子に慣れぬ人々は困惑していたが、演者であるが嬉しそうに、楽しそうに歌い、舞い踊り始めたから気にしなくなった。
 高尚でもなければ、下卑てもいない。
が披露するのは、日常の有り様を綴る歌だ。
身近に感じる内容であればこそ、人々の興味と共感を呼んだ。
 美しい声と軽快な舞に魅せられて人々は高揚する。
高揚はやがて熱狂に変わり観客席から外へと伝播し、客席が目当てに埋まり始めた。
 一曲目は軽快な曲で観客の興味を引き、二曲目は舞よりも歌声に重点を置いた。
ワルツを踊るようにゆったりとした舞で自然な動きで足を運び、背景画を入れ替えるからくりの床板を踏む。
後方でからからと歯車が動く音がして、が歌い上げる曲にあった夜の湖畔を思わせる背景が現れた。
 透き通るような高音と、伸びやかな歌声で畳み掛けるような音曲が紡ぐ旋律は人々の心を感動で震わせる。
旅愁を思わせる曲にほろりと涙を零す者、感動で打ち震える者、の芸に慣れていて聞き入る者と反応は様々だ。
 三曲目。別の床板を押して背景を切り替えた。曲は再び軽快な拍子と旋律を持つ曲だ。
ノリに乗ったは舞の最中で両手を大きく広げて曲に合わせて掌を打ち鳴らす。
それから観客席に差し出した掌を手前へと引くように引き上げた。
 慣れた客の一部が「ソレソレソレ!」と合いの手を入れ始めた。
ぎょっとした顔をする客が当然出るが、は意に介さない。
寧ろ合いの手を煽るように楽し気に舞い踊ってみせる。
 指先に通う神経をぞんざいにすることなく、全身を使って大きく大きく、優美かつ軽やかに舞い続ければ、曲に魅せられた人々が手拍子を打ち慣らし、合いの手を大声で入れ始めた。
 大舞台。を知らぬ人々からすれば初めて見る演目のはず。
冷ややかな反応があっておかしくないぶっつけ本番の歌謡ショーで人々は魅せられ、夢中になる。

「And now. Grand Finale!!!」

 歌い踊る曲のサビの繰り返しの最中で、は声高らかに宣言し、紙吹雪用の床板を爪先で踏んだ。
瞬間、舞台の天井から観客席に向かって華々しい紙吹雪が舞い散った。
人々の熱狂は最高潮に達した。

「これにて本日の私(わたくし)の出し物は終了となります。この後は是非、由緒正しき演目をお楽しみ下さい。
 御観覧、誠に有難うございました」

 レヴェランスと呼ばれるバレエ式のお辞儀で出し物を切り上げて舞台裏に戻った。
観客席はまだ興奮が冷めやらないのか大きな拍手が続いている。
 これだけ目新しい物を見せて熱狂させたのだ。次の演者がやり難くなるに決まっている。
が、は自らのランクを落として、結びの言葉で次の出し物を「由緒正しき演目」と紹介した。
他の演者への配慮と客の意識を切り替えさせる為の誘導を、簡潔に済ませてしまう手腕に驚かされる。  

「秀吉…あの子、想像以上にヤバいぞ」  

 三成が懸想し、吉継が配下に欲しがると小耳には挟んでいた。
幼名を名乗ってみれば、何故か利家の存在をピンポイントで突いてくる。
そしてこの歌と舞。多くの人を魅了し、熱狂させる手腕は、使い方によっては戦の状況をひっくり返しかねない。
 当人が日銭を稼ぐ事にしか意識がいっていないからいいものの、戦に利用でもされたら大変だ。
利家にもという一人の少女に、秀吉が興味を持ち始めた理由がよく分かった。  

「あ、藤次郎さん。犬千代さん。はい、これ!」

 投げ込まれたおひねりを、二人に同額分配しようとしてくる無欲さと素朴さに参ってしまう。

「ええんか?」

「うん! 二人が連れ出してくれたから、町も散策できたし。久々に思い切り歌って踊れて楽しかったし!」

 自分一人では決して得られる時間ではなかったとは笑う。

「でもそろそろ離れに帰らなくちゃね」

 名残惜しさはあるものの、このまま逃げようとは思わないのか、は帰路を辿る。

「なぁ、仕えるのは嫌なのに戻るのか?」

 利家が率直に疑問を投げかける。

「逃げると吉継さん、追いかけて来そうだからさ〜。
 それに豊臣領にいる方が安全だしね」

「そうなんか??」

 秀吉が不思議そうにを見れば、は少し逡巡してから、

「まぁ、二人は政治に関係してなさそうだからいいかな」

 と独り言ちた。

「仕えるのは嫌、危ない目に遭いたくないし、やっかまれるのも嫌。
 でもさ、いずれ天下は秀吉様が治めるからさ。豊臣以外の土地にいるとさ、却って危ないんだよね。
 他所の国に移り住んでも、豊臣とそこが戦争になっちゃったら巻き込まれちゃう可能性高くなるでしょ?」

「何?」

「フェ?」

 予測ではなく断言だった。
思わず上擦った声で返答した二人の動揺を、は意に介さない。

「秀吉様が生きてる限り、豊臣領にいた方が安全なんだよね。
 まぁでも三成さんには前に勝手に住み着いてたお社の居住権の事で突っ込まれるわ、
 色欲に狂った地元民に心中目的でお社を吹っ飛ばされるわで、散々な目に合ってるんだけどさぁ…」

「そ、そうじゃったんか…」

「なんかあんた、運がないな?」

「まぁねー。運はないかも…」

 遠い目になったを元気づけようと秀吉は軽い口調で言った。

「と、豊臣秀吉が天下を統べるっちゅーなら、吉継様の下に仕えた方が給金も貰えるし万々歳なのではないんかの?
 戦場に女子の身で出仕せよとは言わんじゃろ?」

「それ、二人にも言われました。左近さんや幸村さんにも」

「でも断った??」

「だって仕えて、残って、ヤキモキしたりしたくないし。
 嫉妬にまみれた他の内政官に意地悪されるくらになら、ついて行った方がまだマシかもしれない。
 でも戦になった時に皆はそれぞれの上司を守るでしょう? そしたら私は孤立無援ですもん。
 給金に目が眩んで命を粗末には出来ないよね? 折角生き延びてるんだしさ」

 かつて三成や吉継からの申し出を蹴った時と、全く同じ回答。
それを二人にも聞かせてからは石田邸の裏に隠した長持ちの中へと身を潜めた。

「じゃ、お願いします」

「お、おう。分かった」

「任せてちょ」

 二人がかりで発注された衣類のお届けと嘯いて、長持ちを離れに持ち込む。
無事に籠の鳥の束の間の休息を成功させた秀吉と利家は、謎の価値観を持つとの親交を深めてから離れを後にした。石田邸から去る彼らを見る警備兵がなんとも言えぬ顔をしていたが、二人は今回も彼らに口止めしかしなかった。

 

 

「御免ください〜〜〜」

「あ、藤次郎さん! こんにちは。今日は犬千代さんは一緒じゃないんですね?」

「ええ、まぁ。あいつにも仕事がありますからのぅ」

「そっか〜。どうぞどうぞ、上がって下さい」

「へぇ、お邪魔します〜」

 今日は御用聞きというより、珍しいお菓子を手に入れたらお裾分けだと秀吉は言った。

「数種類の嘉祥菓子を友人から頂きましてなぁ」

「へ〜。そうなんですね。私なんかが頂いてもいいんでしょうか?」

「なぁに、仰山もらいましてな。食べきれんでのぅ」

 がお茶の準備をしながら桐箱に詰められた色とりどりの和菓子を見て目を輝かせる。

『やはり女子じゃのぅ』

「お好きな物を好きなだけ取って下され」

 すっかり菓子に意識を持って行かれているから鉄瓶を受け取り、茶の準備をする。

「ええと…どれにしようかな…。こんなに沢山あると目移りしますね」

 饅頭や干菓子だけではなく外郎や羊羹や求肥を使った菓子が花や家紋を思わせるデザインで品よく並べられている。

「これ、お高いんじゃありませんか??」

 外郎と饅頭をお皿に取り分けたがじっくりと目で菓子を楽しむ。

「高いかもしれんが、よう分からんなぁ。貰い物じゃし」

「それもそっか」

 充分目で楽しんで、は黒文字で菓子を切り分けた。

「頂きまーす」

「どうぞ召し上がれ〜」

 ぱくりと一口口に含めば、うっとりとした表情になる。

「すごい、上品でしつこくなくて甘くてさっぱりしていて…。
 それでいて後を引く……ああ…これ、お菓子の天才が作った作品だわ。生きててよかった」

「はっはっはっは、そんなに喜んでもらえると持ってきた甲斐がありますわ〜」

 言葉と裏腹に、秀吉の笑みはどこかぎこちなく見えた。

「藤次郎さん…何かありました?」

「ふぇ?」

 表情にも声にも出していなかったはずだと、視線を泳がせる秀吉をが真っすぐに見つめる。

「私じゃ大したことは出来ないかもしれないけど、聞くくらいは出来ると思うの」

 なんとか誤魔化そうとあれこれ言い訳やすり替える話題を秀吉は探して口にした。
が、は思うようにぐらかされてはくれず、秀吉が本題を切り出すのを待ち続ける。

「……流石に吉継様が求めた知恵者じゃのぅ…」

 ついに秀吉の方が音を上げた。
秀吉は僅かに肩を落として口を開いた。

「愚痴っぽくなってしまうが構わんかの?」

「バッチコーイ!」

 掌を自分に向けて手前にくいくいとは引き倒した。
コミカルなジェスチャーだが、目は真摯だ。
これもなりに、気軽の話せるようにという配慮なのだろう。
 秀吉はふぅ…と一つ息を吐いた。

「その菓子…わしの古くからの友人が送ってくれたんじゃ」

「うん」

「大旦那様がおられた時は良かったんじゃ。
 友人もわしも立場は違えど、引き立てを受けて、共に同じ目標に向かって歩けた」

「うん」

「じゃが…大旦那様が亡くなられてしもうて…」

「変わってしまった?」

「ああ…わしは変わったつもりもないし、あの頃のままのつもりなんじゃ」

「でも相手が変わった?」

「分からんのじゃ。あの頃の様に気軽には会えんし、手紙を書くにもわしには学がないし、検分されてまう」

「立場が変わったと仰いましたけど、どんな風に変わられたのですか?」

「大旦那様の後釜を…二人で競う羽目になったんじゃ」

「そっか…それは…辛いですね」

 秀吉はしゅんと肩を小さく窄めた。

「今ん所わしがちょびっとだけ有利なんじゃ」

「ご友人はそれを喜んではくれない?」

「いや……よく分からんが……わしは生まれも育ちもよくはないし…。
 友人はええ所のボンボンじゃから配下の方が…のう」

「あー。なるほど。叩き上げとボンボンの派閥抗争って奴だ」

 こくんと頷いた秀吉はとてもとても寂しそうだ。

「同じものを見ていたはずなんじゃ。大旦那様の背を同じように追いかけておったんじゃよ…それが今は…」

「このお菓子を見てそれを思い出すっていうくらいだから、このお菓子に何か思い出があったりしますか?」

 秀吉は首を小さく横に振った。

「いや…季節の変わり目のご挨拶っちゅーことで、友人が贈ってきた菓子がそれなんじゃ」

「ハァ? え、なら悩むこと別にないじゃないですか」

 今まで同情的だったの声が呆れたような声色に変わる。

「藤次郎さん、このお菓子ちゃんと自分でも食べましたか?」

「う、うん? 饅頭食べたぞ?」

「なのに分からないの?」

「え? え? え?」

 が黒文字で羊羹を刺して、秀吉の口元へと差し出した。

「このお菓子は作り手の思いがしっかり込められてます。これだけ美味しいお菓子なんですよ?
 用意した人が、贈られた人が喜んでくれるようなお菓子を作れって発注したに決まってるでしょ!
 ほら、ちゃんと食べて。味わって」

 ぐいぐいと押し付けると勢いに負けて秀吉は羊羹を口に含んだ。
が喜んだ優しい甘みが口の中一杯に広がる。

「藤次郎さんの話だと、お二人の部下が色々行き違いを起こさせてるんだと思います。
 きっとね、このお菓子を送ってくれた友人さんも一緒なんだと思いますよ」

「一緒?」

「そう、今となっては大旦那様のことを語れる友は他にいなくて、寂しい思いをされているのでは?」

 ぎょっとした顔になる秀吉には言う。

「大旦那様に引き立てて頂いたんですよね?」

 羊羹の残りを咀嚼しながら秀吉はこくりと頷いた。

「大旦那様と、藤次郎さんとご友人の三人が知る思い出の場所や味は有りませんか??
 どんなものでも、場所でもいいんですよ。それを今度ご友人に会ったら提供してみてはいかがですか?」

「場所…味…」

「そう。それを見るか、出された時にご友人が見せる反応こそが、その方の本心だと思います」

 は自分の小皿の上の求肥の菓子を口の中に放り込んだ。

「これだけ美味しいお菓子を送ってくるんですもの、心配はないと思いますよ?」

 黒文字を皿の隅に置いて、菓子が収められた桐箱の蓋をとった。
こういう時はちゃっかりしているのか、は桐箱に蓋を乗せると、涼しい顔をして言い切った。

「今の相談料としてこのお菓子、全部もらいますね?」

「ぷっ、わーははははははは!!! 敵わんのう! 好きするといいんさ!」

「ふふふ、だって美味しかったんだもん」

 悪戯っ子の様には桐箱を取り上げて茶箪笥の上に移動させようとする。
その動作の中で桐箱の底を見た。葵紋が焼き付いていた。

 


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